東京都渋谷区は、人が歩くだけで発電する「発電床」の実証実験が始めました。渋谷区ハチ公前広場で、今月5日から25日まで行い、発電効率や耐久性を検証するそうです。
発電床というのは、人が床の上を歩く時に生じる振動を電気エネルギーに変えるもので、振動で発電する圧電素子という部品を内臓しています。
振動エネルギーをどのようにして電気エネルギーに変換するのかについては、電気エネルギーを振動エネルギーに変換するスピーカーの原理を逆に利用したものと考えると分かりやすかもしれませんね。
ハチ公前広場には一辺45センチメートルの正方形に床が計4枚設置されおり、体重60キログラムの人が1秒間に2歩踏むと、1枚当たり最大0.5ワット秒を発電するそうです。
CO2を出さず、私たちの身近なところで、しかも私たちの動きを利用して電気を作ることができるなんて素晴らしいですね。
歩くだけで発電できるのでしたら、「喜んで歩かさせていただきます。」と言いたくなりますね。
機器を開発した音力発電によると、ハチ公前広場全体に床を敷き詰めた場合、1日当たり最大32型液晶テレビ100台を14時間稼動できる電力を生み出すとのこと。
今回発電した電力はイルミネーションの一部に利用されているそうですよ。