2009年3月17日火曜日

黄砂の観測はこうさ!!

今日は黄砂が多く、見通しの悪い一日でしたね。

黄砂は招かれざる客なのですが、遠くタクラマカン砂漠,ゴビ砂漠,黄土高原などで巻き上げられた砂塵が、500~2000m以上の高さまで上昇し,西風に乗って移動し、3~4日かけて日本に到達したかと思うと自然のスケールの大きさを感じますね。皆さんはいかがですか?

この黄砂をリアルタイムで観測しているのがライダー(LIDAR: Light Detection And Ranging)です。
ライダーは、目で見ただけでは判らない黄砂と大気汚染物質のような黄砂以外の浮遊物を区別して、リアルタイムで観測できる装置です。レーザー光を地上から上空に照射し、大気中の黄砂や他の浮遊物の多さに対応して変化する光の量を観測しています。

私たちは、観測された光の量と観測地域の特性を基にして計算した値を「その地域での黄砂の量」として知ることができます。

黄砂の飛来量は、黄砂の濃度〔mg/m3〕で表されます。
  0 ~0.1 mg/m3   なし~ごくわずか
  0.1~0.3 mg/m3   少ない~やや多し
  0.3~1 mg/m3    多い 
  1 mg/m3以上     非常に多い
環境省黄砂飛来情報:http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/

話はそれますが、サハラ砂漠の砂塵は赤っぽい粒子で、風によって数1000kmも運ばれ、ヨーロッパだけでなく、ときには大西洋を越えてフロリダまで届くそうですよ。