深い緑のつややかな葉が美しい「スパティフィラム」の葉先に留まる一滴の露玉。
水やりをした翌日くらいに見かけることが多いのですが、その透明感、輝きには神秘さえ感じられます。
露玉は、浸透圧の差によって土壌の水分が植物の体内に入り、地上部まで上がってきて、葉の「水孔」よばれる穴から出てきたものだそうです。
この現象は、つる植物やサトイモの仲間ではよくみられる現象で、溢泌(いっぴつ)と言い、体内で過剰になった水分を排出しているのではと考えられています。
とはいえ、溢泌液には植物にとって貴重な栄養素が含まれています。
そのまま捨ててしまうのはもったいないということでしょうか・・・
「水孔」周辺の細胞には、溢泌液の中からもう一度必要な栄養を植物体内に取り戻す仕組みが存在することが分かってきたそうです。
そういえば、エコプラントとして我が家にやって来た「スパティフィラム」ですが、調べてみると、サトイモ科の植物でした。
参考:日本植物生理学会(みんなのひろば)