今朝、「準結晶」を発見したダニエル・シェヒトマン教授にノーベル化学賞が送られると発表がありました。
「準結晶」って耳慣れない用語ですね。
結晶というのは、イオンや分子が規則正しく格子状に並んだ固体のことです。
固体は、この「結晶」と、ガラスのように規則的な配列をしていない「アモルファス」に分類されてきました。
話題の「準結晶」は、並び方の規則性で「結晶」と「アルモファス」の中間にあたるものです。
原子の並び方は規則的ですが、格子状ではなく、固体ではあり得ないとされた正20面体の構造を持っているそうです。
その特徴的な配列パターンが、13世紀の中世アラブやイランのモザイクのデザインに似ているというから不思議ですね。
「準結晶」は、日常でもすでに活躍しています。
こびりつかないフライパンや耐久性に優れた鉄鋼、電子回路などに利用されています。
これからも、発光ダイオードからディーゼルエンジンの改良など、さまざまな場面で応用が可能だそうです。