2011年9月3日土曜日

オーランチオキトリウムで石油を採取

ちょっと舌をかみそうですが・・・
オーランチオキトリウムという名の油を作る藻をご存知でしょうか。

藻は昔から注目されていました。
アメリカでは海で育つ藻類を大規模栽培し、油を採取している会社もあります。

日本でも多くの先生が研究されています。

筑波大学生命環境科学研究科の渡邊信先生によりますと、1年間に1ヘクタール当たりに獲れる油の量は、トウモロコシ:0.2トン、大豆:0.5トン、ひまわり:1.0トン、油やし:6.0トンに対し、微細藻類では47~140トンもの油が獲れるそうです。

仙台市は、筑波大、東北大と共同で、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた下水処理施設に集まる生活排水を使い、オーランチオキトリウムを増殖させる実証実験を始めることしたそうです。

実用化にこぎ着ければ、石油の輸入に頼っている日本には朗報ですし、
オーランチオキトリウムの培養プールは、津波で浸水したり、地盤沈下したりした土地の有効利用にも活用できるかもしれませんね。

参考:藻類バイオマスエネルギーの技術展望
:河北新報社(2011年09月03日土曜日)