今は昔とでも言いましょうか・・・
れんげの花で赤く彩られた春先の田んぼは、花を摘む子どもたちの遊び場になり、満々と水を湛えた梅雨時の田んぼは、オタマジャクシの住処になり、用水路ではザリガニは群がっていました。懐かしいかぎりです。
自然が息づいている田んぼっていいですね。
「ふゆみずたんぼ」はそうした田んぼ、いやそれ以上に自然を活用している田んぼです。冬の間にも水を張ることによって生まれる自然の好循環を活用し、無農薬,無化学肥料でお米を栽培しています。
この「ふゆみずたんぼ」も3月11日の津波に呑み込まれ、海水をかぶり、がれきとヘドロに覆われましたが、この秋には、黄金色の稲穂がみごとに実りました。
化学的な土壌改良剤で塩分濃度を下げる方法もあったそうですが、ここでは、用水路を復旧し、水を流して代掻きをし、田植え前の1ヶ月間水を貯めたそうです。
塩分濃度は海水と同じ3.5%から0.015%まで下がっていました。
米作りが可能になったのです。
「ふゆみずたんぼ」は塩害にも効果のあることが分かったのです!!
自然の力は良かれ悪しかれ偉大ですね。
※ふゆみずたんぼについては、こちらをご覧ください。 「ふゆみずたんぼ米」