「ふゆみずたんぼ米」って、可愛い名まえですね。
宮城県北部の蕪栗沼(かぶくりぬま)周辺の水田で作られるお米の名まえです。「冬期湛水水田」と言って、秋の収穫後、田んぼに水を張り、冬の間も水を張った状態にしておく耕作方法で作られることから、このような名前が付けられたそうです。
もともと、蕪栗沼(かぶくりぬま)は、国の天然記念物マガンを中心とする渡り鳥の宝庫でした。そこに、冬の間、落穂を残し、田んぼを耕さないまま水を張った「ふゆみずたんぼ」が加わり、渡り鳥のねぐら、餌場、休憩所が広がり、マガンの飛来数では日本最大の越冬地になりました。
また、「ふゆみずたんぼ」には、「土づくり」「抑草効果」というふたつの大きな効果があるそうです。水が張られた田んぼの中に棲む菌類やイトミミズによって、「トロトロ層」と呼ばれる栄養豊かな土壌が作られ、その「トロトロ層」下にある雑草の種は発芽できないで死滅してしまうそうです。
田植えをした後もイトミミズは増え続けるそうで、結果として肥料なしで稲は育ち、雑草が生えないので、農薬も不要になります。また、農薬を使わない田んぼには『くもの巣』が一面に広がります。この『くもの巣』は、田んぼにやってくる虫を駆除してくれるのです。
こうして栽培された「ふゆみずたんぼ米」は、無農薬で環境にやさしい安全なお米として市場でも高い値段で販売されます。
「蕪栗沼(かぶくりぬま)・周辺水田」は、2005年ラムサール条約による登録されました。生き物を呼び寄せ、その力を活かし、持続可能な農業を目指しており、環境・農業の両面から全国的に注目を浴びています。
2011年11月22日火曜日
「ふゆみずたんぼ」は強かった!!
今は昔とでも言いましょうか・・・
れんげの花で赤く彩られた春先の田んぼは、花を摘む子どもたちの遊び場になり、満々と水を湛えた梅雨時の田んぼは、オタマジャクシの住処になり、用水路ではザリガニは群がっていました。懐かしいかぎりです。
自然が息づいている田んぼっていいですね。
「ふゆみずたんぼ」はそうした田んぼ、いやそれ以上に自然を活用している田んぼです。冬の間にも水を張ることによって生まれる自然の好循環を活用し、無農薬,無化学肥料でお米を栽培しています。
この「ふゆみずたんぼ」も3月11日の津波に呑み込まれ、海水をかぶり、がれきとヘドロに覆われましたが、この秋には、黄金色の稲穂がみごとに実りました。
化学的な土壌改良剤で塩分濃度を下げる方法もあったそうですが、ここでは、用水路を復旧し、水を流して代掻きをし、田植え前の1ヶ月間水を貯めたそうです。
塩分濃度は海水と同じ3.5%から0.015%まで下がっていました。
米作りが可能になったのです。
「ふゆみずたんぼ」は塩害にも効果のあることが分かったのです!!
自然の力は良かれ悪しかれ偉大ですね。
※ふゆみずたんぼについては、こちらをご覧ください。 「ふゆみずたんぼ米」
れんげの花で赤く彩られた春先の田んぼは、花を摘む子どもたちの遊び場になり、満々と水を湛えた梅雨時の田んぼは、オタマジャクシの住処になり、用水路ではザリガニは群がっていました。懐かしいかぎりです。
自然が息づいている田んぼっていいですね。
「ふゆみずたんぼ」はそうした田んぼ、いやそれ以上に自然を活用している田んぼです。冬の間にも水を張ることによって生まれる自然の好循環を活用し、無農薬,無化学肥料でお米を栽培しています。
この「ふゆみずたんぼ」も3月11日の津波に呑み込まれ、海水をかぶり、がれきとヘドロに覆われましたが、この秋には、黄金色の稲穂がみごとに実りました。
化学的な土壌改良剤で塩分濃度を下げる方法もあったそうですが、ここでは、用水路を復旧し、水を流して代掻きをし、田植え前の1ヶ月間水を貯めたそうです。
塩分濃度は海水と同じ3.5%から0.015%まで下がっていました。
米作りが可能になったのです。
「ふゆみずたんぼ」は塩害にも効果のあることが分かったのです!!
自然の力は良かれ悪しかれ偉大ですね。
※ふゆみずたんぼについては、こちらをご覧ください。 「ふゆみずたんぼ米」
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