今朝の新聞に「三井物産が米国でのシェールガスの開発・生産プロジェクトに参画・・・」という記事が載っていました。
シェールガスというのは、オイルシェールという堆積岩から取り出されるガスのこと。
オイルシェールは、1800年代初めに採掘・製油されたという歴史がありますが、石油の大量生産開始に伴い開発は停止していました。
ところが、1990年に入り、オイルシェールの埋蔵量が石油に匹敵するほど多いこと、石油資源に比べて探査の確度が高いこと、何よりも採掘・生産技術の飛躍的向上により再び注目され始め、数年前から開発が一気に進みました。
ちなみに、石油の探索は人工衛星・音波探査・地震探査などのデータをコンピュータで分析して行っていますが、実際に石油があるかどうかは掘ってみるまで分からないそうで、井戸を100本掘っても成功するのは2~3本かな?という程度だそうです。
米国エネルギー省の長期エネルギー見通しでは、輸入依存度の試算は
2004年版での、2025年の輸入依存度は28%
2009年版での、2030年の輸入依存度はわずか3%
というように大幅修正がなされ、シェールガス鉱床の開発により、わずか数年の間に依存度が28%から3%に減少したのです!!
アメリカでは「シェールガス革命」と言われているそうです。
アメリカからの輸入を見込んでいた天然ガスの輸出国は大きく目論見が外れ、ロシアからのパイプラインに頼っていたヨーロッパでもシェールガス鉱床の探査に着手しました。
世界のエネルギー事情が大きく変わろうとしているようですね。
オイルシェールについては下記のブログをご覧ください。
http://thinking-eco.blogspot.com/2008/06/blog-post_10.html