2007年12月27日木曜日

クリスマスメッセージ

ローマ法王ベネディクト16世は、クリスマスを迎えた25日、平和を祈る伝統のクリスマスメッセージの中で、「環境破壊からもたらされる自然災害により、世界中で移住者、難民、避難民の数がますます増加しています」と、地球環境を憂慮されました。

旱魃、氷河や永久凍土の溶解、海水面の上昇、大きな被害をもたらすハリケーンやサイクロンなど、地球温暖化に起因する自然現象や災害が毎日大きく取り上げられています。多くの人が被害に遭い、困難な生活を強いられています。
人類は哺乳動物の中の霊長類に分類される生物。その霊長類が出現したのは今から約6500万年前、恐竜が絶滅する少し前のことです。最近の気象変動は、多くの命を育み培ってきた自然豊かな地球の悲鳴なのかもしれません。
地球温暖化問題は、UFO接近などとは違い、私たち自らが引き起こした問題です。論語の中に【過ちては改むるに憚ること勿れ】ということわざがあります。昔から語り継がれてるこの知恵を、今あらためて考える時がきたようです。

2007年12月26日水曜日

キッチンの省エネ

いよいよ、今年も余すところ一週間。お正月の準備で台所にたつことが多くなりますね。 ということで、<今すぐできるキッチンの省エネ>をおさらいしてみました。
  1. お湯を沸かすときはフタをしましょう!! 煮炊きする時も上手にフタを使いましょう。
  2. 鍋ややかんの水気を十分に拭きとってからコンロにのせましょう!! 点火はコンロにのせてから、消火はおろす前にする習慣を。
  3. 鍋の大きさによって、上手に火力を調節しましょう!! 炎は鍋からはみ出さないように使うのが効率的です。鍋をコンロの中央におくことも大切です。
  4. 汚れに合わせてお湯の温度を調節しましょう!! 軽い汚れは、ぬるめのお湯で、油汚れでも、約40℃のお湯で洗えばきれいになります。

以前から実践していた方、時々思い出して実践していた方、これから実践しようと決心した方、未来の子どもたちのために、エコ生活を楽しんで続けましょうね。

2007年12月25日火曜日

グリーン電力

ソニーが個人でもグリーン電力を購入できるサービスを開始しました。

グリーン電力というのは、太陽光や風力、水力、バイオマス(生物資源)などの自然エネルギーから発電された電力のこと。 日本は、地球温暖化防止のために、温室効果ガス排出量の6%削減を目指しています。そのためには、温暖化ガスを発生しない地球環境に優しいグリーン電力を積極的に活用する必要があります。

ところが、グリーン電力は、現状ではまだコストが高く、普及の足かせとなっています。そこで生まれたのが、グリーン電力の「環境価値」を購入するというシステムです。ソニーは、このシステムを活用し、グリーン電力を小口化して、個人が購入できるようにしました。

グリーン電力を個人が購入するということは、自然エネルギーを開発する企業を応援することです。
私たちの未来と地球のために、自然エネルギーの育て親になるのもいいかもしれませんね。

2007年12月24日月曜日

コカ・コーラのPETボトル循環利用

コカコーラは、使用済み容器のライフサイクル全体を、循環の視点から見直し、「人に優しく、地球に優しい」容器を目指した取り組みを行なっています。

回収したPETボトルは、洗浄・粉砕などの行程を経てリサイクルPET素材になり、この素材は作業服やたまごパックなどに生まれ変わります。1990年代から、コカコーラは、それらのリサイクルPET素材を利用した作業服を購入することにより、循環利用に取り組んでいました。
近年、化学分解を利用した、PETボトル自体をリサイクルPET素材から再生する「PETボトルtoPETボトル」の技術が新たに開発されました。2005年からは、この技術を製品に用いたPETボトルを循環利用しています。

「からだ巡茶」は、リサイクルPET素材が25%に達したことにより、飲料用PETラベルとしては日本初の「PETボトルリサイクル推奨マーク」を取得した商品です。

2007年12月23日日曜日

シャトルシェフ

十数年前になるでしょうか。
流星を見に行った時のこと、友人が大きいお鍋を持って来ていました。そこには、温かい、味のしみこんだ、美味しいおでんが入っていました。
それが、わたしとシャトルシェフとの出会い。今では我が家に欠かせないものになっています。

写真の保温容器の中には一回り小さいお鍋が入っています。そのお鍋で調理をしますが、短時間の加熱のあと、お鍋を保温容器に入れておくだけです。食材が柔らかくなるまで、ずっと火にかけている必要はありません!! このシャトルシェフの特徴は、保温しながら、余熱で食材を柔らかく調理していくことです。コンロの火を気にせずに、「コトコト煮る」のと同じことができるのです。

燃料費も時間も節約できます。嬉しいことに、帰宅時間がバラバラの家族にも、温かいお料理をすぐに出すことができます。シャトルシェフは地球にも人にも優しいすぐれものです。

2007年12月21日金曜日

もったいない・MOTTAINAI

昔、祖母が口ぐせのように言っていた「もったいない」。今は、「MOTTAINAI」でしょうか。

祖母の「もったいない」という言葉を聞くと、無駄を戒めると共に、失おうとしているものがどのように培われ・育まれてきたかが脳裏をかすめ、同時に感謝の気持ちがわいてきました。物を大切にする深い心が込められていたのですね。

今、ケニアのワンガリ・マータイさんは、『この言葉「MOTTAINAI」を国際語にしたい』と世界各地で呼びかけています。マータイさんは、砂漠化がすすむアフリカに緑を増やそうと、木を植える活動「グリーンベルト運動」をひろげたことが認められて、環境に対する取り組みで初めてノーベル平和賞を受賞したケニアの環境副大臣です。

「MOTTAINAI・もったいない」は、自然や物に対する愛が込められていて、4R(消費削減=リデュース、再使用=リユース、資源再利用=リサイクル、修理=リペア)の概念を一語で表現できる素晴らしい言葉です。
ご家庭でも「もったいない」を使ってらっしゃいますか・・・?

2007年12月19日水曜日

ISO14001

時々見かける「ISO×××××認証取得」の文字。「何かしら?」と思ったことはありませんか? 実は、私たちに馴染み深いものにフィルムの感度があります。昔はASA100などと言っていましたが、実はISO100のことだったのです。

ISOとは、International organization for standardizationの略で、国際標準化機構のことです。1947年に設立され、本部はスイスのジュネーブにあり、電気分野を除くあらゆる分野の国際規格を作っているところです。

ISO14001は、公共機関や企業が自主的に環境問題に取り組み、継続的に改善し、実行していくための管理システムの国際標準規格です。

経済の発展とともに、温室効果ガスによる地球温暖化、木材伐採による森林破壊など地球規模の環境問題が発生しました。環境問題は重要な課題ですが、政治や経済と強く結びついているために解決が非常に困難です。このため、地球環境問題に関する国際基準が求められ、「ISO14001」が制定されました。

2007年12月18日火曜日

我が家でウォームビズ

環境省がクールビズの秋冬版として提唱しているウォームビズ(WARMBIZ)、耳慣れない方も多いようですね。暖房に必要なエネルギー使用量を削減することによって、二酸化炭素の発生を削減し、地球温暖化を防止しようとするものです。「寒いときには着る、暖房機器に頼りすぎない」という原点に立ち返り、暖房温度20℃で「働きやすく暖かい服装を工夫しましょう!!」と呼びかけています。

最近は、核家族の増加や生活様式の変化から、食事や入浴の時間帯がバラバラだったり、真冬でも室内は「Tシャツ1枚で過ごす」人も多いようです。それだけ、ガスや電気の無駄遣いが増えているのですね。
皆さんも、ご家庭で、ウォームビズを実践してみてはいかがでしょうか。
冷暖房兼用エアコンでは、暖房の設定温度を下げるほうが、冷房の設定温度を上げるよりも二酸化炭素削減効果がかなり大きいそうですよ。

2007年12月17日月曜日

カーボンオフセット年賀

年賀状の季節になって来ましたね。
これから準備という方、「カーボンオフセット年賀」はいかがですか?この年賀状は、寄附の目的を「温室効果ガス削減への貢献」に限定した寄附金付お年玉付年賀葉書です。

「カーボンオフセット」とは、ヨーロッパを中心に急速に広がっている新しい二酸化炭素削減の考え方です。
省エネ活動やエネルギーの効率利用などを実行しても、なお発生してしまう二酸化炭素などの温室効果ガスを、クリーンエネルギー事業や植林・森林保護などの温室効果ガスを削減するための取り組みやプロジェクトに投資することで、打ち消すことを指しています。

2007年12月15日土曜日

こども葉っぱ判定士

1997年12月に京都で開催された「気候変動枠組条約第3回締約国会議」(COP3、京都会議)では、先進国及び市場経済移行国の温室効果ガス排出の削減目的を定めた京都議定書が採択されました。

「葉っぱ判定士」は、1998年から環境省が小中学生を対象に行なった認定事業です。その認定証が左の写真です。
身近な樹木の二酸化炭素の吸収量調査を通じて、大気保全や地球温暖化問題に関心をもち、樹木の大切さを知ることをねらいとしていました。2002年度、期限までに調査結果を報告した参加者は5786名だったそうです。

二酸化炭素ダイエット-車編【荷物】

昨日の続きです。ちょっとした心がけでできてしまう、環境にもお財布にもやさしいCar Lifeをもう一つご紹介します。

皆さん、車の中に置きっ放しにしている不必要な荷物はありませんか? 車を軽くすると燃費がよくなります。荷物を降ろし10kg軽くするだけで、50km走行当たりガソリン約15ccを節約できます。50リットル給油するところを30リットルに控えるだけで15kgも軽くできます。これだけで50km走行当たりガソリンを約37.5cc節約したことになるのです。これならできそうですね。

さらに昨日書きましたタイヤの空気圧を加えて考えると、わずか50km走る間に、ガソリンを約190cc節約できることになります。これはサッカーボール約12個分の体積に相当する二酸化炭素の放出を防いだことになります。何万台もの車が走っていることを考えると、「サッカーボール約12個分」という値は侮れない数です。

空気圧を適正に保つこと、不必要な荷物を積まないこと、ガソリンの給油を少なめにすること、さらにアイドリングや空ふかしを控えることなど、少し意識するだけで、二酸化炭素の排出をおさえることができます。ガソリン代の節約とつなげて考えると継続も可能ではないでしょうか。
環境にもお財布にもやさしいCar Life、今から始めてみませんか!!

2007年12月13日木曜日

二酸化炭素ダイエット-車編【空気圧】

ガソリンが急騰しています。1リットル150円を超えた地域もあるようです。二酸化炭素の排出を抑え、お財布にもやさしい工夫が緊急の課題になってきました。

皆さんは『高速道路を走る時に空気圧を点検しなさい』と自動車教習所で習いましたか? その空気圧ですが、高すぎるとタイヤと道路の接する面積が小さくなりタイヤの減りが早くなります。逆に低いとタイヤと道路の接する面積が大きくなり、道路とタイヤの間で発生する摩擦熱が増加し、燃費が悪くなります。

車のドアを開けるとタイヤ情報を書いたシールが貼ってあると思います。そこに書かれている適正な空気圧よりも50kPa(kPa:空気圧の単位)減った状態で50km走ると150ccのガソリンが無駄に消費されます。この空気圧の減った状態で1ヶ月に650km走ると、二酸化炭素1250gを余分に放出することになります。

空気圧は自然に減ってくるものです。点検をきちん行い、適正な空気圧を保つことはとても大切なことです。適正な空気圧で走ることはお財布にもやさしく環境にもやさしいのです!!!

2007年12月12日水曜日

二酸化炭素ダイエット-家庭から排出されるCO2

ご存知の方も多いと思いますが、日本の二酸化炭素排出量は、米国、中国、ロシアに次いで世界で4番目に多く、世界全体の約5%を占めています。5番目のインドを加えると、上位5カ国で世界全体の約55%を排出したことになります。

少し見方を変えて、一人当たりの二酸化炭素排出量で考えると、日本人は中国人の約2.7人分、インド人の約9.1人分を排出したことになります。私たちがいかに多くの地球温暖化の原因となる気体を出して生活しているかがわかりますね。

では、日本の家庭から排出されている二酸化炭素の量はどれくらいでしょうか?
家庭から排出される二酸化炭素の量は、工場や事業所などを含めた全体の約15%で、2005年の1世帯の二酸化炭素排出量は、約5500KgCO2でした。燃料の種類別で見ると、電気・ガソリンが大きな値を占めています。そして、残念なことにこの値は増加傾向にあります。

1キロの二酸化炭素はサッカーボール約100個分の体積に相当するそうです。私たちは、単純に考えただけで、1年にサッカーボール約55万個分の体積に相当する二酸化炭素を、1日にサッカーボール約1500個分の体積に相当する二酸化炭素を放出していることになります。驚いてしまいますね

2007年12月11日火曜日

不都合な真実

アル・ゴア前米副大統領が国連の「気候に関する政府間パネル(ipcc)」とともにノーベル平和賞を授与されました。その授与式が昨日ノルウェーの首都オスローで行なわれました。

ゴア氏は映画『不都合な真実(An Inconvenient Truth)』の中で地球温暖化問題をとても分かりやすく語っています。たくさんのスライドを使い、温暖化によって生じている自然の変化、数々の問題を取り上げながら、私たちが生活の中で環境を守る努力を続けることの大切さを説いています。

確か小学生か中学生の頃でしたか・・・、合宿などに行くと、必ずのように部屋の壁には「来たときよりも美しく」と書かれた貼り紙がありました。そして帰るときには念入りに部屋を掃除をしたものでした。その「来た時よりも美しく」というくらいの気持ちがなければ、部屋を綺麗に保つことができないということなのでしょうね。

きっと地球も同じです。未来を担う子どもたちが安心して生活できるように、美しく平和な地球、住みやすい環境を残しましょう。そのためにも限りない努力が求められているのですね。さあ、、、少しずつ、勉強して考えて実践していきましょう!!!