2008年6月2日月曜日

食糧サミット

福田康夫首相が、3日からイタリアで開催される食糧サミットに出席します。フランスのサルコジ大統領、ブラジルのルラ大統領など約190の国・地域の元首や閣僚らが参加するそうです。

食糧サミットは、国連の専門機関のひとつである国連食糧農業機関(FAO)が開催しています。1996年には186カ国が参加して、世界の飢餓撲滅のため世界食糧サミット開催されました。2002年には179カ国・EUの代表が参加し、2015年までに飢餓人口の半減目標が再確認されました。しかし、現実には、飢餓人口は増え続け、今では、1日あたり24000人が餓死しています。

今回のサミットは、国連緊急援助調整官室(OCHA)などが、食糧価格の高騰によって世界各地で暴動が起きていることに対処するため、各国首脳が参加する食糧サミットの開催などを盛り込んだ「地球規模の食糧課題」と題した提言書を潘基文・国連事務総長に提出、開催の運びとなったようです。

世界銀行のゼーリック総裁は、「世界では60億の人々が食事をするのに十分過ぎる食料が生産されている。問題は食料が平等に分配されていないことだ。」と話しています。また、FAOのディウフ氏は、「誰もが食料を得る権利を保障されている」と訴えています。

牛肉1kgの生産するために飼料穀物11kgが必要だそうです。メタボ対策が叫ばれる昨今、食生活を改め、食料を途上国などに回せば、少しは飢餓を救えるかもしれません。私たちにもできることがありそうですね。
この食糧サミットでは、バイオ燃料、食糧輸出規制、支援のあり方などいろいろな分野で食糧危機打開策が検討されます。

国連食糧農業機関(FAO):
http://www.thinking-eco.net/term_ka-fao.htm