世界には衛生的な飲料水にアクセスできないひとが12億人以上います。深刻な水不足に悩まされている国は26カ国あり、2050年には少なくとも70カ国が水不足の問題を抱えると国連食糧農業機関は予測しています。
地球表面の70パーセントが水に覆われているのですが、、、
その97.4パーセントは海水、
残り2.6パーセントの淡水の大部分は、氷河や氷床、氷山に恒久的に貯えられ、
人間が直接利用できる水資源は全体のわずか1パーセントにも満たないそうです。
新たな水を求めて、海水の淡水化事業が世界各地で行われています。
淡水化には、大きく2つの方法があります。
「蒸発によって塩分を取り除く方法」と「ろ過によって塩素イオンを除去する方法」です。
蒸発させる方法は、加熱して蒸発を行なうため、多量のエネルギーが必要です。淡水化プラントと発電所や精油所が併設される場合が多くみられるのはそのためです。
ろ過する方法では、水は通すがイオンや塩類などの不純物は通しにくい半透膜(逆浸透膜)を使って真水をつくり出します。
将来、この逆浸透膜の研究が進めば、水中に蓄積してしまう農薬やヒ素、重金属、硝酸塩、医薬品の派生物などの除去も可能になるようです。
待ち遠しい限りです。