2008年4月15日火曜日

洞爺湖のはなし(1)

洞爺湖町は、「支笏湖洞爺国立公園」区域にあり、湖(洞爺湖)と山(有珠山)と海(噴火湾)に囲まれた自然豊かな町です。北海道の中では、気候が温暖で、北海道の湘南とも呼ばれています。

また、洞爺の「トー」が湖、「ヤー」が丘を意味するアイヌ語由来の名まえを持つ洞爺湖は、支笏湖と同様に、厳しい寒さのなかでも湖面が凍ることのない湖「不凍湖」としても知られています。

そんな洞爺湖ですが、昭和40年代は、近くの硫黄採掘鉱山から流れ込む硫黄によって汚染され、酸性化が進んでいました。
北海道の補助を受けて、中和剤を湖水にまく中和作業を進めていたのですが、なかなか改善しなかったそうです。
ところが、その汚染は1977年の有珠山噴火で発生した大量の火山灰によってとまりました。その火山灰はアルカリ性だったため、結果的に湖水を中和することにつながりました。

噴火による家屋や土地は甚大でしたが、人の手によって汚染された洞爺湖が、人の手では回復を果たせず、結果的に自然の力で改善したのでした。
(日経エコロミー「キーマンインタビュー」から)

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