2008年4月17日木曜日

ドイツの再生可能エネルギー

以前、このブログで、『ドイツは「環境先進国」として各国の模範とされ、日本は2007年12月の国連気候変動バリ会議で、不名誉な「化石賞」を受賞しまし・・・』と書いたことがありました。

今、世界で最も再生可能エネルギーの利用が進んでいるのはドイツです。風力発電や太陽光発電、バイオマスなどによる発電能力は、2500万キロワットを超え、原発25基分くらいになるそうです。2007年の再生可能エネルギーが全エネルギー消費に占める割合は、2003年の約2倍の6.7%となり、再生可能エネルギーの存在感は明らかに増しています。

では、化石燃料と比べるとコストのかかる再生可能エネルギーが、どうしてこのように普及したのでしょうか。
その一因は法整備にもあったようです。国などの補助金により太陽電池産業などは急成長しています。また、電力会社は、太陽電池によって家庭などが発電した電力を通常の卸価格より高い値段で買い取ることが義務付けられ、高くなった分は消費者が電気料金で平等に負担する仕組みになっています。一般的な家庭では電力料金は5%高くなったということですが、再生可能エネルギーへの挑戦よって、新たな産業や会社が育ち、雇用を生み出しています。Qセルズという会社は、2007年、日本のシャープを抜いて世界最大の太陽電池メーカーになりました。

再生可能エネルギーの普及により、CO2も一昨年で1億トン削減し、つい最近の速報ではマイナス20%を達成したそうです。石炭への依存度が高かった旧東ドイツ地域で大幅にCO2が削減されたこともありますが、自然エネルギー導入によるところが圧倒的に大きいようです。

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