1972年、国連として環境問題全般に取り組んだ初めての会議がスウェーデンのストックホルムで開催されました。
その20年後の1992年6月に、リオデジャネイロで開催された「国連国際会議」は「地球サミット」とも呼ばれています。世界各国の元首、首脳が出席し、国連に加盟しているほぼすべての国が参加した地球規模の歴史的な会議になりました。
ここでは、「気候変動枠組条約」と、地球上の野生生物を保護するための「生物多様性条約」への署名が始まるとともに、環境と開発に関する行動計画となる「リオ宣言」、リオ宣言の行動計画となる「アジェンダ21」、森林保全のための「森林原則声明」が合意されました。
気候変動枠組条約は、「地球温暖化防止条約」とも呼ばれ、155カ国が署名した、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的とした条約です。(第3回気候変動枠組条約締約国会議で採択されたものが、京都議定書議定です。 )
10年後の2002年8月には、南アフリカのヨハネスブルグで、持続可能な開発のための首脳会議が開催されました。この会議も「「地球サミット」とも呼ばれ、アジェンダ21の実施を促進するための取組を示した「実施計画」と、持続可能な開発のための指針となると「ヨハネスブルグ宣言」が採択されました。