2008年2月27日水曜日

気候変動枠組条約

環境問題を考える上でのキーワードのひとつに「気候変動枠組条約」があります。英語では「Framework Convention on Climate Change(FCCC)」と言います。

大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的として、1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットにおいて署名が開始され、1994年に発行しました。平成19年8月現在、191カ国及び欧州共同体が締結していいます。

「COP」という言葉もよく出てきます。COPは締約国会議(Conference of the Parties)の略で,環境問題に限らず,多くの国際条約の中で,その加盟国が物事を決定するための最高決定機関として設置されているものです。たとえば、気候変動枠組条約の締結会議はCOP-FCCC、生物の多様性条約(CBD)の締結会議ではCOP-CBDとなります。

1997年、気候変動枠組条約の第3回締結会議(COP3)で、法的拘束力をもった温室効果ガス削減のための京都議定書が採択されました。アメリカは不参加を表明しましたが、2004年にロシアが参加したことで、2005年に京都議定書が発効しました。これには、平成19年12月現在、176カ国及び欧州共同体が締結しています。