2008年2月13日水曜日

藤田スケール

「藤田スケール」お聞きになったことありますか?福岡県出身の藤田哲也・シカゴ大学教授が1971年に提唱した、国際的に広く用いられている、竜巻の規模を表す数値です。

建物などの被害状況から竜巻の風速が推定でき、「テレビアンテナが倒れ、小枝が折れる」などがF0で風速17―32メートル、住家が倒壊、車が持ち上がり飛ばされれば同70―92メートルのF3。最大のF5は同117―142メートルで、住家が跡形もなく吹き飛ばされ、車や列車が飛び、とんでもない所まで飛ばされる「信じられない被害」とされています。

竜巻とよく似た現象で「塵旋風」というものがあります。竜巻のように渦を巻き砂やちりを巻き上げる数メートルほどの渦巻きで、グラウンドや広場などでよく見られます。これは、太陽によって地面が強く暖められ、地面近くの空気が上昇することによって発生します。竜巻は積乱雲や積雲など基となる雲が必ずありますが、塵旋風は雲がなくても発生します。竜巻とは全く別の現象なのです。

地球温暖化に伴い、季節はずれの台風、スコールなみの豪雨など気候も「劇症型」になってきたと言われていますが、2006年には日本でも甚大な竜巻災害が発生しています。

気象庁は、竜巻への注意を呼びかける気象情報「竜巻注意情報」を新設し、3月26日から提供を始めると発表しました。