2008年2月6日水曜日

京都メカニズム

「京都メカニズム」とは、1997年国連気候変動枠組条約第3回締約国会議で採択された「京都議定書」で認められている、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムです。

京都議定書では、日本は、1990年を基準年として2008年~2012年までの5年間の平均値で排出量6%を削減することになっています。

しかし、日本の産業界では、温室効果ガス削減に向けた取り組みを、オイルショック以来積極的に行なっており、京都議定書の目標に向けて更なる大幅な温室効果ガス削減は厳しい状況です。国内での排出削減の努力が重要なことには変わりはありませんが、市場原理を用いて目標を達成する京都メカニズムは日本にとっては重要な選択肢です。

京都メカニズムには、「排出権取引」、「共同実施(JI)」「クリーン開発メカニズム(CDM)」があります。

排出権取引:先進国どうしが削減目標達成のため排出量を売買する制度。
共同実施(JI):先進国が他の先進国の温室効果ガス削減事業に投資し、削減分を目標達成に利用できる制度。
クリーン開発メカニズム(CDM):先進国が途上国で温室効果ガス削減事業に投資し、削減分を目標達成に利用できる制度。