地球温暖化とともに語られるになった「フードマイレージ」という言葉をご存知ですか?
フードマイレージ(food mileage)の直訳は「食料輸送距離」。食料を生産地から消費者の食卓まで運ぶ時の【食料の総重量】×【輸送距離】で表される値のことです。2000年の日本のフードマイレージは約5000 億トン・キロメートルで、韓国の約 3.4 倍、アメリカの約3.7 倍でした。
フードマイレージが高いということは、食料の輸送距離が長いということで、たくさんの燃料を消費し、二酸化炭素などの温室効果ガスをたくさん排出しているということです。それだけ、環境に対して悪い影響を与えていることになります。
「フードマイレージ・キャンペーン」で「平成19年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(主催:環境省)を受賞した「大地を守る会」の試算よると、佐賀県産の大豆で作った豆腐とアメリカ・ノースダコタ州産の大豆で作った豆腐を東京の消費者が食べる場合、佐賀産を食べた場合のほうが150グラムのCO2を減らせることになるそうです。
日本の食料自給率が4割を切った今、フードマイレージは世界一になってしまいました。温暖化対策と自給率アップにもつながる「地産地消」を真剣に考える時期に来ているのではないでしょうか。