毎日寒いですね。
皆さんは子どものとき、冷たい手をお母さんの温かい手で包んでもった経験はありませんか?ゆっくりと温もりが伝わってきましたね。その暖かくなった手で、兄弟の冷たい手を温めてあげることができますね。熱は伝わるもの、移動するものなのですね。
ヒートポンブは、物を燃やして熱を取り出すのではなく、熱の移動によって熱を取り出すことのできる優れた技術です。
エアコンの暖房を考えてみましょう。外の空気が持っている熱を“冷媒”という液体で汲み上げ、圧縮という操作により“冷媒”の温度を上げます。室外機でそれを行なっています。
次に、室内機の中で“冷媒”は部屋の空気に触れ、蓄えていた熱を空気に伝えます。だから、室内機からは、熱をもらって温かくなった風がでてくるのです。
最近のヒートポンプ技術は、外気温がマイナス10℃でも、圧縮によって冷媒の温度を90℃まで上げることができます。
室内で熱を放出した“冷媒”は減圧という操作で元の状態より低い温度になり、再び室外機で外の空気の持っている熱を汲み上げます。
ヒートポンプの技術は、圧縮のために電気を使いますが、電気カーペットや電気ヒーターのような電気を直接熱に換えるものより3倍以上も効率が良いのです。冷蔵庫や洗濯乾燥機にも利用され、省エネ技術として大いに期待されています。