2008年1月9日水曜日

エコレールマーク


昨日は、フードマイレージのお話をしましたが、同じ距離でも、輸送手段が違えば、環境への影響も異なってきます。

国内の二酸化炭素排出量の約20%を運輸部門が占めています。そのほとんどは自動車から排出され、鉄道は運輸部門のわずか3%程です。
「1人を1km運ぶのに排出する二酸化炭素の量」は、鉄道はバスや自動車の約1/10です。また、エネルギー効率では、鉄道は国内輸送機関全体のうち、約3%のエネルギー消費で約30%の輸送量を担っています。(2005年資料より)
鉄道が、自動車に比べ、少ないエネルギーでたくさんの人・物を運んでいることが、よく分かりますね。鉄道の環境に対する優位性は明らかです。

そこで、地球温暖化を防ぐため、製品などを運ぶ物流部門でもさまざまな取り組みが行なわれています。その一つが、トラック輸送から鉄道貨物輸送に転換する「モーダルシフト」というものです。

国土交通省は、輸送手段の環境対策として、鉄道貨物輸送の活性化を促すため「エコレールマーク事業」を推進しています。基準を設けて、環境問題に積極的に取り組んでいる商品・企業を認定し、エコレールマークの表示を認めています。現在、飲料水や日用品、家電など、8商品・31企業が認定を受けています。