2008年1月26日土曜日

カーボン・オフセット

私たちは、日常生活でどんなに省エネを心がけても、エネルギーを使わないわけにはいきませんね。自分がエネルギーを使うことで排出するCO2を自分で処理できれば一番良いのでしょうが、自分ではどうすることもできません。そこで登場したのが「カーボン・オフセット」の考え方です。

「カーボン・オフセット」は、どうしても排出してしまう温暖化ガスを、自分ではない別の場所・別の人が行なう「温室効果ガス削減事業」の効果と組み合わせることで、差し引きゼロにするという、ヨーロッパで生まれた考え方です。

たとえば、自分が排出したCO2の量を削減するのに必要な費用を、クリーンエネルギー事業や植林・森林保護などの温室効果ガスを削減するための取り組みやプロジェクトに投資することによって、差し引きゼロにしようとすることです。

昨年、郵政省は「カーボンオフセット年賀状」を、二酸化炭素削減費用として年賀状価格に5円上乗せし55円で販売しました。
英国では、政府や企業の職員が出張する際、航空機が排出するCO2を相殺するための費用を負担してそうですが、日本の旅行会社でも、旅行中に飛行機利用などから排出される二酸化炭素(CO2)の削減費用を旅行経費に上乗せする「二酸化炭素(CO2)ゼロ旅行」などの商品をそろえています。

これらの上乗せ料金は環境団体に寄附されます。その団体は、国連が認定した温室効果ガス削減プロジェクトから得た排出権を購入し、その排出権は京都議定書の目標にも算入され、日本の削減目標にも貢献します。

個人のカーボンオフセット費用はCO2、1トン当たり4200~5000円だそうです。2005年の1世帯の二酸化炭素排出量は、約5、5トンCO2でした。

日本カーボンオフセット
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