世界の人口はどんどん増えていっています。20世紀の初めは約15億人だった人口が、1999年10月24日には60億人に達し、現在では66億人です。2100年には90億人から100億人になると考えられています。それだけの数の地球の住人が、食べる、飲む、顔や体を洗う、移動する、となると、そのとき、地球には果たして充分な資源はあるのでしょうか。
私たちは普段何気なく生活していますが、作物を作るための土地、出すゴミが占める場所など広い土地を使っています。また、移動のためにエネルギーを消費し、空気も汚染しています。
エコロジカル・フットプリントとは、このような私たち一人一人の生活を支えるために必要な、耕作地・牧草地・森林などの土地、漁業などの水域を面積で示したものです。gha(グローバルヘクタール)という単位で表します。この面積が大きければ大きいほど私たちの生活が自然に与える影響も大きいということです。
2003年の世界平均は、1人当たり2.2ghaでした。1haサッカー場1個分くらいです。アメリカは9.6gha、日本は4.4gha、中国は1.6gha、インドは0.8ghaでした。
日本のフットプリントが、1人当たり4.4ghaということは、日本人1人が自分のために約4.4haの土地を必要としているということです。もし、地球上にいる人がみな日本人のように暮らしたら、地球が2.4個必要になります。
地球はひとつしかありません。私たちや未来の子どもたちが、この地球でずっと暮らしていけるように、2.2gha以下のフットプリントで生活できるように、知恵を出し合い、実践していく必要があるようです。
(参考資料:WWF「生きている地球レポート2006」)