携帯電話やパソコンなどには、さまざまな非鉄金属が使われています。昔も今も装飾品として輝きをはなっている金は、携帯電話約1万台分から約280グラムも回収可能と言われており、金鉱石に含まれる金含有量よりも多い値だそうです。
自動車、家電などからも非鉄金属が回収されています。膨大な産業廃棄物も日本の持つ技術生かし、取り組み方を工夫すれば、金や銀、鉛インジウムなどの金属資源を大量に取り出すことができます。
このような金属は、都市に存在し、リサイクルの対象になるため「都市鉱山(urban-mine)」と呼ばれています。計算によると、わが国の「都市鉱山」は世界有数の資源国に匹敵する規模になっているそうです。
しかし、残念なことに、近年、使用済み金属スクラップも重要な資源として国際流通される時代に入り、使用済み製品として、本来得られる価値よりも安い価格で流失しているようです。
資源の乏しい日本、身近にある貴重な資源を繰り返し使っていきたいですね。