2008年1月21日月曜日

ヴァーチャルウォーター(仮想水)

農産物の栽培には水が必要です。食料を輸入することは、農産物の栽培に必要となる水を、わたしたちが間接的に消費したと考えることができます。農産物の輸入により、日本は水資源を節約できたことになり、その代わり輸出国では栽培のために水を消費したことになります。

ヴァーチャルウォーター(仮想水)は、農産物の栽培や製品の製造に使われた水を、その製品の購入者が間接的に消費したとするという考え方のことです。

東京大学生産技術研究所の沖大幹助教授らのグループが試算した結果によると、輸入している農作物や畜産のために使われる水の量は、年間にしてなんと約640億m。日本人は、年間約640億mの水を輸入していることになります。そしてこれを1人1日あたりに換算すると、実に1460リットル、おフロにして約8杯分になるそうです。

水の大切さをあらためて考え直すきっかけになったのではないでしょうか。