2009年5月29日金曜日

ヒトゲノムを解読した男

今週の日曜日に購入、著者のエネルギーを感じながら一気に読み上げた本をご紹介いたします。
タイトルは「ヒトゲノムを解読した男~クレイグ・ベンター自伝」(化学同人)です。

クレイグ・ベンター氏はベトナム戦争に徴兵されるまでは、勉強よりも活動的な生活を楽しむ人でした。学校の成績は本当に酷いものでした。
ところが、徴兵されたときのIQ検査での結果が良かったために、衛生兵として配属され、戦場ではなく治療棟で勤務するようになります。
そのときに数々の生と死を見、生命に興味を持ち、退役後猛勉強を始めます。

とにかくタフ。その行動力に吸い込まれながら読んでしまいましたが、彼はドクターになり、遺伝子の研究を始めます。

遺伝子を効率的に見つける手法、科学者としての純粋な思い、スポンサーである企業の思惑、研究者間の軋轢、などなど彼の側から見た事として、興味深く書かれていました。

今、私たちは自分のゲノム(遺伝子情報)を10万円くらいで知ることができるそうです。
ただ、そこから何が分かるか? 将来どんな病気になりやすいとか、長寿だとか・・・まだまだ未知の事が多いのですが、見たし怖しのところがありますね。いずれにしろ究極の個人情報かもしれませんね。

現在、クレイグ・ベンター氏は、二酸化炭素を吸収する新しい生物を設計する事は可能か?人工生物を作り、代替エネルギー源にする事は可能か?などなど人工生命体を作る研究をしているそうです。SF小説の世界のようですが、時代はここまで来ている!!と驚きますね。

是非ご一読を!!

                     
ヒトゲノムを解読した男 クレイグ・ベンター自伝
J・クレイグ・ベンター
化学同人

このアイテムの詳細を見る

2009年5月19日火曜日

木曜日を「野菜の日」

木曜日は「野菜の日」。
日本ではなく、ベルギーでのはなしです。

ベルギーのヘント市では、木曜日を「野菜の日」と指定し、「1週間に少なくとも1日は肉類を控え、野菜中心の献立に集中しましょう!」という欧州の都市としては初めての試みを開始したそうです。

牛や羊は複数の胃を持つ反すう動物で、食べた餌は胃の中で微生物によって分解され、メタンが発生します。
2006年の米環境保護局の報告書によると、人為的活動によるメタン排出量の3分の1は家畜の「げっぷ」だそうです。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)も、人口増加や食生活の向上で食肉や乳の需要が増えるのに伴い、メタン排出量も増え続けると予測しています。

野菜は生活習慣病にも効果的と言われています。
ウシの成育期間が長いことや飼料のことなども考えると、「野菜の日」もいいかもしれませんね。

我が家でも始めてみようかしら・・・

2009年5月6日水曜日

長谷寺で見つけたエコ

長谷寺は、その歴史はもとより、一年を通じて、四季折々の花木に彩られ、花の絶えることがないお寺としても有名です。

境内には、色とりどりの花木を堪能できるように、散策路が整備され、傾斜地に設けられた階段などは間伐材で舗装されていました。降った雨は間伐材の舗装に滲みこみ、土にかえっていきます。

その踏み心地は、あたたかく、柔らかく、優しく・・・・・
長い階段も苦になりませんでした。感激しました。





             

2009年5月5日火曜日

長谷寺愛らしいお地蔵様

一度お参りしたいと思っていた鎌倉の長谷寺に行ってきました。

長谷寺が開かれたのは聖武天皇の時代736年だそうです。
十一面観音菩薩をはじめ、阿弥陀堂、大黒堂、弁天堂、地蔵堂などが建ち並び、歴史の重み、厳かさが全身に伝わってくるお寺でした。

また、美しい花々、眼下に広がる眺望も素晴らしく、四季折々に訪ねたいお寺のひとつになりました。

散策路では、愛らしいお地蔵様が心を和ませてくれました。



2009年5月4日月曜日

マグロのぼり

明日はこどもの日。

東京都葛西臨海水族園では「鯉」ならぬ、「マグロ」と「カツオ」がお腹に風をたくわえ、悠々と空を泳いでいました。

                     マグロのぼり

                

2009年5月3日日曜日

カナダのオイルサンド事情

最近、時々耳にするオイルサンド。
サンドウィッチやクリームサンドのような食べ物なら嬉しいのですが、残念ながらそうではないようす。

オイルサンドは黒くて粘り気があって冷えると固まる油を含んだ砂岩です。
採掘しやすい石油が枯渇しつつある今、この「油を含んだ砂」は注目を浴びているのですが、手放しでは喜べないことも多いようです。

原油の確認埋蔵量にオイルサンドの分を含めると、カナダはサウジアラビアに次いで世界第2位の産油国になるそうです。

そのカナダのアルバータ州ではオイルサンドの露天掘りが行われています。

オイルサンドを採掘するためには、木々を切り払わなければなりません。
1バレル(約160リットル)の油を摂るのに、土砂などの表土を平均2トン、オイルサンドを2トン採掘します。
このオイルサンドに数バレルの80℃ほどの熱湯をかけて、砂に付着した粘っこいタール状の油(ビチュウーメン)を抽出し、さらに、高温高圧処理を行うか、水素を加えことで、より軽質な油を得ることができます。

この過程で出た汚染水は貯水池に流され、今では貯水池に総面積は洞爺湖の2倍弱に及び、渡りの途中のカモの群れが貯水池に飛来し、油にまみれになったこともあるそうです。

森を壊し、大量のエネルギーを消費しながら得られるオイルサンドからの油。環境面からも経済面からもいろいろな波紋を呼びそうです。

2009年5月2日土曜日

カーボンオフセットも『認証ラベル』に

CO2排出削減のために、私たち消費者も参加貢献できる機会が増えてきましたね。
身近なものと言えば「エコ替え」や「カーボンオフセット」でしょうか。

「カーボンオフセット」をアピールする会議やイベントを見かけることも多くなりましたし、カーボンオフセット年賀状、CO2排出権付き飛脚宅配便、カーボンオフセット定期預金、オフセット書籍、カーボンオフセット付きエコバッグ、個人向けのカーボンオフセット旅行パッケージなどなど、カーボンオフセット商品もどんどん広がりをみせています。

それだけに重要になってくるのが信頼性ですね。

そこで、環境省は、「カーボンオフセット」の取り組みが確実なCO2排出削減につながることを判断し、客観的に評価する認証制度を導入することにしました。

認証基準を満たしたものには「認証ラベル」が表示できるようになります。

                「カーボンオフセット認証ラベル」

2009年5月1日金曜日

鶴岡八幡宮のさざれ石

修学旅行以来、実に??年ぶりに、鎌倉へ行ってきました。

先ずは、鶴岡八幡宮へ。
1192年に征夷大将軍となった源頼朝は鎌倉幕府を設立、鶴岡八幡宮を祀り、鎌倉の町づくりの中心にすえました。
そののち、この鶴岡八幡宮は武家の精神のよりどころとなり、国家鎮護の神としての信仰は全国に広まっていきました。

そこで出会った「さざれ石」。
国家『君が代』の中では知っていましたが、見るのは初めてでした。






さざれ石
この石は国家「君が代」に「さざれ石の巌となりて」と詠まれている「さざれ石」です。
石灰石が雨水で溶解され生じた乳状液が小石を凝結して「君が代」に詠われているように巌に成長したものです。
学名を石灰質角礫岩といいます。
昭和36年岐阜県春日町で小林宗一氏により発見され、52年に岐阜県の天然記念物に指定されました。
この石は発見者の御子息小林文治氏により昭和56年に当八幡宮に奉納されました。