2008年4月30日水曜日

エコドライブ10のすすめ 

『エコドライブ10のすすめ』は、エコドライブ普及連絡会(警察庁、経済産業省、国土交通省及び環境省)が、エコドライブの普及・推進のために策定したものです。

ゴールデンウィーク中、車でお出かけの方も多いと思います。エコドライブは、環境にも優しい上に、お財布にも優しいんですよ。何よりも安全運転につながります。『エコドライブ10のすすめ』を実践して、楽しいCar Lifeをお過ごしください。

『エコドライブ10のすすめ』

1.ふんわりアクセル『eスタート』『最初の5 秒で時速20キロの加速』を目安に、普通の発進より少し緩やかに発進するだけで11%程度燃費が改善します。やさしいアクセル操作は安全運転にもつながります。

2.加減速の少ない運転「車間距離は余裕をもって、交通状況に応じた、できるだけ速度変化の少ない、安全な定速走行に努めましょう!!」 速度にムラのある走り方をすると、加減速の機会も多くなり、その分市街地で2%程度、郊外で6%程度燃費が悪化します。また、同じ速度であれば、高めのギアで走行する方が燃費がよくなります。

3.早めのアクセルオフ「エンジンブレーキを積極的に使いましょう!!」 エンジンブレーキを使うと、燃料の供給が停止される(燃料カット)ので、2%程度燃費が改善されます。停止位置が分かったら、早めにアクセルから足を離して、エンジンブレーキで減速しましょう。

4.エアコンの使用を控えめに「車内を冷やし過ぎないようにしましょう!!」 外気温25℃の時に、エアコンを使用すると、12%程度燃費が悪化します。

5.アイドリングストップ「無用なアイドリングをやめましょう!!」 10 分間のアイドリング(ニュートラルレンジ、エアコンOFF の場合)で、130cc程度の燃料を浪費します。

6.暖機運転は適切に「エンジンをかけたらすぐ出発しましょう!!」 寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。暖機することにより走行時の燃費は改善しますが、5 分間暖機すると160cc 程度の燃料を浪費しますので、全体の燃料消費量は増加します。

7.道路交通情報の活用「出かける前に計画・準備をして、渋滞や道路障害等の情報をチェックしましょう!!」 1時間のドライブで、道に迷って10 分余計に走行すると14%程度の燃費悪化に相当します。

8.タイヤの空気圧をこまめにチェック「タイヤの空気圧を適正に保つなど、確実な点検・整備を実施しましょう!!」タイヤの空気圧が適正値より50kPa(0.5kg/c ㎡)不足した場合、市街地で2%程度、郊外で4%程度、それぞれ燃費が悪化します。

9.不要な荷物は積まずに走行「不要な荷物を積まないようにしましょう。」 100kg の不要な荷物を載せて走ると、3%程度燃費が悪化します。

10.駐車場所に注意「渋滞などをまねくことから、違法駐車はやめましょう!!」 交通の妨げになる場所での駐車は交通渋滞をもたらし余分な排出ガスを出させる原因となります。平均車速が時速40km から時速20km に落ちると、31%程度の燃費悪化に相当すると言われています。不要なアイドリングはやめましょう!!

こちらのHPのご覧ください:http://www.thinking-eco.net/index.htm

2008年4月29日火曜日

「F1」も省エネ

常に最先端の技術を取り込み、時速300km前後でタイムを競う、自動車レースの最高峰「F1」レース、ご覧になったことはありますか?

1チームで数百人から数千人のスタッフが働き、数億人の人がテレビなどで視聴している「F1」レースの研究開発には何十億円というお金が注ぎこまれているそうです。

この「F1」に、2009年から段階的に、省エネ技術が導入されることになりました。「KERS」(Kinetic Energy System)と言われる、運動エネルギーの回収システムです。ブレーキング時の運動エネルギーを物理的に一時保存し、加速時などに再利用するそうです。

ブレーキング時の運動エネルギーを使って加速するということは、それだけ使う燃料も少なくなるのでしょうね。ひとつの車の中でエネルギーを循環できるのは素晴らしいことですね。一般の車にも応用されるときが待ち遠しいですね。

「F1」レースは世界十数か国を転戦しています。先日の27日(日)にはスペインでレースが行われ、中嶋選手が7位に入りました。10月には富士スピードウェイで行われる予定です。

2008年4月28日月曜日

今、電池が進化しています

何気なしに使っている電池、今この電池が進化しています。

電池はその仕組みによって物理電池と化学電池に分かれます。化学電池は、普段使っている乾電池やボタン電池などの1次電池と、充電式電池といわれる2次電池の二つに分かれます。今、この化学電池が新しいのです。

三洋電機の充電式電池「エネループ」は、「快適さの追求」と「環境への配慮」が共存するプロダクツ、生活をサステナブルに快適にしてくれる商品として評価されています。約1000回充電して繰り返して使えます。単3形電池では、充電器の値段を入れても、1回当たりわずか4円、充電時の電気代も1回当たりわずか0.2円だそうです。充電した後のパワーは、6ヶ月後で約90%、1年後でも約85%をキープし、寒さにも強く、スキー場でも使えるということですよ。

松下電器の新乾電池「エルボタ」は1次電池です。ギネスも認定する、世界No.1の長もちを実現しました。幅広い機器に使用できるように単1形~単4形電池まで揃っています。

東芝の2次電池『SCiB』は、将来の電気自動車などへの適用を目指しているそうです。プリウスなどに使われているニッケル水素を大幅にしのぐばかりか、現在実用化されているどのリチウムイオン電池より高い性能を持っています。5分間で容量90%まで充電できると言うことですから、電池というよりはコンデンサーのようですね。しかも充放電を3000回繰り返しても、新品時の90%以上の性能をキープ、マイナス30度でも80%以上の電圧をキープするというから、素晴らしいですね。

この進化、楽しみですね。

2008年4月25日金曜日

CO2削減量の「見える化」

皆さんはどのような照明器具をお使いですか。
54Wの白熱電球から12Wの電球形蛍光ランプに交換した場合には、年間で1850円の節約になり、CO2は43.4kg削減できるそうです。
家庭生活に限れば、一人当たりの年間排出量は、2200kgと言われていますから、ランプを交換するだけで、34.4kgも削減できるなんて、スゴイ!協力しよう!!と思いますね。

日常の省エネ行動が、CO2の重さで見えると、CO2削減にどれくらい役立っているのかが分かって励みになりますね。 冷蔵庫のドアの開閉回数を半分に減らすと、年間で230円節約でき、CO2を4.3kg削減できるようですよ。

環境省などは、CO2削減量の「見える化」を進めています。これには、食品のカロリー表示のように、排出量を「見える化」し、消費者にCO2排出の少ない製品を選んでもらって地球温暖化防止につなげる狙いがあります。

現在は、冷蔵庫やエアコン、照明器具などの家電製品を対象に、製造から使用、廃棄までにどの程度CO2を排出するかを店頭で表示できるようなシステムを開発中だとか。家電の買い替え時には、ちょっと注意して、製品説明を見ましょうね。

こちらのHPもご覧ください。エコ辞典:http://www.thinking-eco.net/

2008年4月23日水曜日

地球環境大賞

4月22日、17回「地球環境大賞」授賞式が行われ、大手電子部品メーカーのTDKへの大賞をはじめ、合計12の企業や高校に栄えある賞が授与されました。

地球環境大賞というのは、フジサンケイグループが、「産業の発展と地球環境との共生」を目指し、(財)世界自然保護基金(WWF)ジャパンの特別協力を得て、1992年に創設したものです。環境保全に熱心に取り組み、持続可能な循環型社会の実現に貢献している企業などを毎年表彰しています。

今年のフジサンケイグループ賞は、「回収トナーカートリッジ 再資源化100%達成」を成したキャノンに授与されました。使用済みインクカートリッジの回収に協力している我が家にはとても身近に感じらます。回収したカートリッジを100%資源として使い、新たな資源の投入を抑えるシステムは、資源の乏しい日本にとっては必要不可欠なことですね。

都市鉱山と呼ばれる都会に眠る資源は、世界有数の資源国に匹敵する規模になっていると聞きますが、残念なことに、海外に輸出されているものもあるようですね。資源を回収し、回収したものを資源として使う、「クローズド・ループ・リサイクル」のシステムが、企業だけでなく国内でも早く確立されるといいですね。

2008年4月17日木曜日

ドイツの再生可能エネルギー

以前、このブログで、『ドイツは「環境先進国」として各国の模範とされ、日本は2007年12月の国連気候変動バリ会議で、不名誉な「化石賞」を受賞しまし・・・』と書いたことがありました。

今、世界で最も再生可能エネルギーの利用が進んでいるのはドイツです。風力発電や太陽光発電、バイオマスなどによる発電能力は、2500万キロワットを超え、原発25基分くらいになるそうです。2007年の再生可能エネルギーが全エネルギー消費に占める割合は、2003年の約2倍の6.7%となり、再生可能エネルギーの存在感は明らかに増しています。

では、化石燃料と比べるとコストのかかる再生可能エネルギーが、どうしてこのように普及したのでしょうか。
その一因は法整備にもあったようです。国などの補助金により太陽電池産業などは急成長しています。また、電力会社は、太陽電池によって家庭などが発電した電力を通常の卸価格より高い値段で買い取ることが義務付けられ、高くなった分は消費者が電気料金で平等に負担する仕組みになっています。一般的な家庭では電力料金は5%高くなったということですが、再生可能エネルギーへの挑戦よって、新たな産業や会社が育ち、雇用を生み出しています。Qセルズという会社は、2007年、日本のシャープを抜いて世界最大の太陽電池メーカーになりました。

再生可能エネルギーの普及により、CO2も一昨年で1億トン削減し、つい最近の速報ではマイナス20%を達成したそうです。石炭への依存度が高かった旧東ドイツ地域で大幅にCO2が削減されたこともありますが、自然エネルギー導入によるところが圧倒的に大きいようです。

こちらのHPもどうぞ : エコ辞典

2008年4月16日水曜日

洞爺湖のはなし(2)

洞爺湖の中央に浮かぶ、針葉樹・広葉樹の木々、野鳥などの自然豊かな無人島「中島」。中島は四島からなっており、中でも外周約11kmの大島には野生のシカが生息しています。かつて、人が持ち込んだシカが増殖したものです。

シカは、笹などのエサがなくなると、木の皮を食べるため木が枯れてしまいます。木が枯れると大量の土砂が洞爺湖に流れ込み、マスなどの漁業に大きな影響を与えます。そのため、15年程前に、350頭いるシカの100頭を生け捕りにしましたが、捕獲について賛否両論あり、結局そのまま放置していていたそうです。

すると、最近シカが小型化してきたのです。さらに、子供を産む時期が従来の春から夏にずれ込んでいます。かつては春に生まれて、子供が自分でエサを取れるようになって冬を迎えていたのですが、夏に生まれるために、成長しきれないうちに冬を迎え、冬を越せずに死んでしまうシカもいるのです。

結果的に、人間が放っておいたために、野生のシカは「中島」という孤立した場所で生きながらえるシカに変わってきました。自然の力で人間と共生できるようになった、といえるかもしれませんね。

かつて水質汚染が進んだときは獲れなかったサクラマスが、最近は洞爺湖のサクラマスとして有名になってきているそうです。(日経エコロミー「キーマンインタビュー」から)

こちらのHPもどうぞ
エコ辞典:環境問題に関する用語を分かりやすい言葉で説明している辞書です。

2008年4月15日火曜日

洞爺湖のはなし(1)

洞爺湖町は、「支笏湖洞爺国立公園」区域にあり、湖(洞爺湖)と山(有珠山)と海(噴火湾)に囲まれた自然豊かな町です。北海道の中では、気候が温暖で、北海道の湘南とも呼ばれています。

また、洞爺の「トー」が湖、「ヤー」が丘を意味するアイヌ語由来の名まえを持つ洞爺湖は、支笏湖と同様に、厳しい寒さのなかでも湖面が凍ることのない湖「不凍湖」としても知られています。

そんな洞爺湖ですが、昭和40年代は、近くの硫黄採掘鉱山から流れ込む硫黄によって汚染され、酸性化が進んでいました。
北海道の補助を受けて、中和剤を湖水にまく中和作業を進めていたのですが、なかなか改善しなかったそうです。
ところが、その汚染は1977年の有珠山噴火で発生した大量の火山灰によってとまりました。その火山灰はアルカリ性だったため、結果的に湖水を中和することにつながりました。

噴火による家屋や土地は甚大でしたが、人の手によって汚染された洞爺湖が、人の手では回復を果たせず、結果的に自然の力で改善したのでした。
(日経エコロミー「キーマンインタビュー」から)

こちらのHPもどうぞ;http://www.thinking-eco.net/

2008年4月14日月曜日

アースデイ

4月22日はアースデイ(地球の日)です。アースデイとは、「大人から子供まで、民族・国籍・宗派を越えて多くの市民が参加し、身近な生活から自然環境そして世界の未来について、その価値や意義を考え、思いを共にしましょう!!」という日です。毎年4月22日のアースデイとその前後の期間にはアースデイアクションとよばれる各種の催しが世界中で行なわれています。

アメリカで誕生したこのアースデイ、1970年、ウィスコンシン州選出のG・ネルソン上院議員が、4月22日を「地球の日」であると宣言をしたことから始まりました。その後、当時全米学生自治会長をしていたデニス・ヘイズ氏によって史上最大の市民運動として組織され、アースデイを通して、人々は環境のかかえる問題に対して関心を持つようになりました。

日本でのアースデイは、「1990年のアースデイを出発点とし、90年代を国際環境の10年にしよう」という呼びかけに賛同した人びとが、日本連絡所を結成、日本全国の市民団体、環境団体に呼びかけて始まりました。 今年も、日本各地で、19日(土)・20日(日)を中心に、多彩なイベントが準備されています。 
    アースデイJP : http://www.earthday.jp/

以下は、「アースデイ長野2002」の実行委員長を務められた、C.W.ニコル氏のメッセージです。(アースデイ長野2002プレスリリースより抜粋)
アースデイがはじまった1970年頃、いったい何があったか。ベトナム戦争が激しくなっていました。それでアメリカは、枯葉剤というダイオキシンが入った薬をベトナムの森に落とし始めたんです。この薬の被害は、今も尾を引きベトナムは苦しんでいます。 ちょうどそのころスウェーデンのストックホルムで行われた国連人間環境会議で、いろいろな国々がアメリカの枯葉剤に対する非難が集中しました。しかし、アメリカは、現状を回避するためにクジラの保護を訴え、反捕鯨の運動を非常に激しくおこなったのです。「ダイオキシンと捕鯨とどっちが悪い」という議論になりました。 そんな国際情勢の中、アースデイの考えを持っている人たちが「ちょっと待ってよ。これは政治的な問題じゃない。誰が悪い、誰が良い、とういうことじゃなくて、誰が何をするべきか、みんな集っておおいに議論をして、われわれの地球のことを考えようじゃないか」と始まったのがアースデイです。僕は、日本の自然が大好きでしたし、大好きです。だから長野に住んで22年になります。しかし黒姫に住んで最初の年から原生林がバサバサ切られた。川が暴れる。だんだん自然が破壊される。そして熊が出るからといって有害駆除で獲られたり。オリンピックは、長野に便利な新線、便利な道とともに大量の産業廃棄物をもってきました。・・・・・

こちらのHPもどうぞ ; http://www.thinking-eco.net/

2008年4月13日日曜日

さくら広場


2008年10月1日付で、社名を「パナソニック株式会社」に変更する予定の松下電器は、千葉県習志野市、大阪府門真市、神奈川県茅ヶ崎市の3ヶ所で「さくら広場」を開園しています。

「地球環境との共存」を事業ビジョンのひとつの柱として企業活動を進めている松下電器は、環境共存に加え、地域貢献、都市景観等の観点から「さくら広場」を開園したそうです。

この「さくら広場」は日本を代表する建築家の安藤忠雄氏の設計によるものです。以下は、安藤さんのメッセージです。

桜は人の心をとらえる。なぜか?古来、わたしたちは自然を愛し、四季の変化に敏感に生活してきた。梅や桜の開花時期を心待ちにする国民性は他国にはない。気候異変が多発しているいま、地球環境を保全するために、一人ひとりが考えなければならない時期にきている。この桜の公園を訪れた人々の感動が、地域から、そしてアジア、世界各地へと広がり、地球環境を大切にする思いにつながってほしい。

写真は、習志野市のさくら広場です。幕張新都心の社有地32,000平米にソメイヨシノ505本を配した桜一色の公園です。

こちらのHPもどうぞ ; http://www.thinking-eco.net/

2008年4月12日土曜日

新宿御苑


今日、新宿御苑で、福田康夫首相が主催する恒例の「桜を見る会」が開かれました。

少し目を上げれば、新宿の高層ビルが目に飛び込んでくる、そんな街中の新宿御苑。その中では、都会の喧騒とはかけ離れた世界が広がっています。広々とした芝生、美しい庭、たくさんの木々、花々、野鳥。

カワセミもいます。宝石にたたえられるその美しさに目を奪われ、あらためて、新宿御苑の豊かさに感激。まさに都会のオアシス!!

1591年に信州高遠藩の内藤氏が徳川家康よりこの地を拝領したことに始まり、旧皇室庭園であった新宿御苑、現在は環境省所管になっています。

公園内で利用する車は電気自動車、水が地下にしみこむようにした隙間の多いアスファルト、雨水の排水管には穴のあいた管を使用、電気にも太陽光を活用し、環境のことを勉強するにも最適の公園です。

こちらのHPもどうぞ;http://www.thinking-eco.net/

2008年4月4日金曜日

エコ文房具を使いましょう!!

新年度のスタートですね。
文房具を買い揃える方も多いことでしょう。

いろいろな文具を見たり探したりするのは楽しいですね。
ノート、鉛筆、シャープペンシル、消しゴム・・・
そのときは、ちょっと商品の説明も読んでくださいね。

そして、新しい文具の購入を考えている方、
「必要か否か?」を十分に考えて、
地球に優しいものを選んでみてはいかがでしょう。

たとえば、
☆ 素材がエコロジーなもの
☆ 最後まで使いきれるもの
☆ 中身が取り替えられるもの
☆ 捨てる時に分別できるもの
☆ 燃やした時に有害物質が出ないもの

これからエコ文具を使いましょう!!

2008年4月3日木曜日

近大マグロ 

日本食が見直され、世界的に魚の需要が増えてきました。
水産資源の保護のため漁獲枠も削減されています。
食卓から遠のいて行きそうですね。
とりわけマグロ、、、

天然マグロは超高級品。
一般に流通しているのは養殖マグロです。「畜養」と言って、日本近海でマグロの稚魚「ヨコワ」を捕獲し、海上の生簀(いけす)で育てたものだそうです。

そのマグロ、2002年に完全養殖ができるようになりました。
近畿大学が35年をこえる長年の研究を経て高度な養殖技術を開発したのです。
世界で初めてのことです。

海洋食物連鎖の頂点に存在するマグロは、回遊する間に、水銀などの有害物質が蓄積しやすいのですが、この完全養殖「近大マグロ」は、卵という最初の段階からトレーサビリティー(生産履歴)を提供できるのです。生年月日も餌の種類も分かり安全で安心というわけですね。

水産業界や自然保護団体、消費者にとって朗報ですね。

この「近大マグロ」は、ベンチャー企業「アーマリン近大」が、2004年から出荷を開始しました。これまでの出荷量は600匹弱だそうで、まだまだ高値なのは仕方ないかも知れませんね。関西・関東の一部のデパートで限定販売されていますが、即完売だそうですよ。

2008年4月1日火曜日

漁業のサステナビリティ

マグロの漁獲枠の削減、カニの密漁と輸出制限…  水産物の資源問題に関わるニュースを耳にする機会が多くなってきました。イギリスでは白身魚が捕れなくなって、フィッシュ・アンド・チップスが一時お店で出せなくなったり、食品会社自体が原料調達を危惧する事態もあったそうです。

漁業資源の枯渇が深刻な問題となっている今、漁業のサステナビリティ、持続可能な漁業の推進が急がれています。

海洋管理協議会(Marine Stewardship Council: MSC)は、責任ある漁業を推奨するために、WWFとユニリーバが1997年に立ち上げた組織です。1999年に非営利団体として独立し、MSC認証制度を発足させました。本部はイギリスのロンドンにあります。

MSC認証は、持続可能で適切に管理され、環境に配慮した漁業を認証する制度です。「持続可能な漁業のための原則と基準」に基づき、海洋管理協議会が認めた第三者の認証機関が漁業を認証し、その水産物にはMSCの認証マークが与えられます。 

海のエコラベル「MSC認証マーク」のついた水産物をご覧になったことはありますか?

WWFジャパン MSCについてhttp://www.wwf.or.jp/activity/marine/sus-use/msc/index.htm

今日は何の日?

今日は何の日?
今日は「省エネルギーの日」です。
正確には、毎月1日が「省エネルギーの日」となっています。

余り知られていないようですが、毎年2月は省エネルギー月間、8月1日は夏の省エネ総点検の日、12月1日は省エネルギー総点検の日と決められています。

これは、省エネルギー対策を国民運動として広めていくために、1980年に省エネルギー・省資源対策推進会議で決定されました。1979年の第二次オイルショックのあとのことです。

今は、地球温暖化対策として、省エネ、CO2の削減が求められています。
いつも省エネを心がけておられる方も、そうでない方も、エネルギーの無駄遣いをなくすために、今日一日、日常生活でのエネルギーの使い方を見直してみてはいかがでしょうか 。