日本食が見直され、世界的に魚の需要が増えてきました。
水産資源の保護のため漁獲枠も削減されています。
食卓から遠のいて行きそうですね。
とりわけマグロ、、、
天然マグロは超高級品。
一般に流通しているのは養殖マグロです。「畜養」と言って、日本近海でマグロの稚魚「ヨコワ」を捕獲し、海上の生簀(いけす)で育てたものだそうです。
そのマグロ、2002年に完全養殖ができるようになりました。
近畿大学が35年をこえる長年の研究を経て高度な養殖技術を開発したのです。
世界で初めてのことです。
海洋食物連鎖の頂点に存在するマグロは、回遊する間に、水銀などの有害物質が蓄積しやすいのですが、この完全養殖「近大マグロ」は、卵という最初の段階からトレーサビリティー(生産履歴)を提供できるのです。生年月日も餌の種類も分かり安全で安心というわけですね。
水産業界や自然保護団体、消費者にとって朗報ですね。
この「近大マグロ」は、ベンチャー企業「アーマリン近大」が、2004年から出荷を開始しました。これまでの出荷量は600匹弱だそうで、まだまだ高値なのは仕方ないかも知れませんね。関西・関東の一部のデパートで限定販売されていますが、即完売だそうですよ。