2008年9月18日木曜日

太陽電池の種類と特徴

住宅向けの太陽光発電を導入するための補助金制度が復活、経済産業省は今後3~5年で住宅用発電システムの価格を半額にする目標のようです。

最近はいろいろな太陽電池が出てきているようですが、どのような太陽電池がいいのでしょうか?ひとことで太陽電池といっても素材もいろいろあるようですね。ちょっと調べてみました。

太陽電池、初めて作られたものは「単結晶シリコン」という素材を使ったものでした。1950年代のことです。トランジスタもこの時代に発明されています。

1998年頃から、主役は「多結晶シリコン」に移っていきました。その特徴は何といっても単結晶に比べて安い製造コストです。シャープ、京セラ、三菱などのメーカーが生産し、もっともポピュラーな太陽電池となっています。

「アモルファスシリコン」は、単結晶、多結晶シリコンとは異なり、結晶を作りません。薄膜化が可能、加工がしやすく、安価に量産ができ、一度に大面積の太陽電池を作りやすいことから、大きく期待されています。

「HIT太陽電池」は、単結晶シリコンとアモルファスシリコンを積層形成した、新しいタイプの太陽電池です。気温の高い地域では発電効率が低下しがちな結晶系シリコンの太陽電池に比べ、高温時でも発電効率が比較的高いという特徴があります。

新しい素材を用いた「化合物系太陽電池」があります。材料に主流のシリコンを使わず、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)などの金属化合物を採用しています。そのひとつに、自動車メーカーのホンダの製品「CIGS化合物太陽電池」があります。極薄にでき、影の影響を受けにくいという特徴がありますが、資源量が少なく製造コストが高くなる懸念もあります。