2008年2月11日月曜日

コージェネレーション

昔から韓国などで使われているオンドルは、台所で煮炊きをしたときに発生する蒸気や煙を床下に通し、暖房として使用する設備です。このように、エネルギーを有効活用しようという考え方を用い、発電の際に発生した熱を利用する省エネシステムがコージェネレーションシステムCGS(cogeneration system)です。

エネルギーを利用するところで発電しますから、電線を伝ってくる電気に比べてエネルギーロスも減少し、燃料に天然ガスやバイオマスを利用すれば、二酸化炭素の排出を抑制することもできます。

欧米ではコージェネレーションのことを、燃焼のエネルギーを発電と熱に利用するという意味でCHP(combined heat and power)と呼んでいます。2050年までに二酸化炭素排出量を60%削減する目標を発表した英国は、地球温暖化対策の一環としてコージェネレーションの導入を促進しています。

昨年、開発途上国の製糖工場に大規模なコージェネレーションを導入する計画が発表され、話題になりました。電力不足に悩む開発途上国では、大規模なコージェネレーションが電力と熱の供給源として期待されています。