2008年7月10日木曜日

「エコ松」の植樹

あっという間に閉会した洞爺湖サミットでしたが、昨日、G8首脳が和やかな雰囲気で「松」の植樹をしていましたね。

あの松は「クリーンラーチ」と名づけられた新しい品種の「エコ松」なんです。ラーチは英語でカラマツのこととか。

豊かな森林をつくるために、苗木の品種改良を進めていました道立林業試験場が、林産試験場と共同で、カラマツとグイマツをかけあわせて、新品種を開発したそうです。

クリーンラーチの特徴は、父方のカラマツから「成長がよい」という性質を受け継ぎ、母方のグイマツからは「野ネズミ食害に強い」「材密度が高く、強度がある」という性質をもらい、さらに二酸化炭素の吸収量も従来の品種より7~20%多くなったそうです。
双方の良いところを受け継ぎ、さらに優れた性質が生まれるなんて、素晴らしい限りですね。

CO2の吸収など、その森林の機能を最大限に発揮させるためには,そこから収穫される木材をできる限り長期間利用することが重要だそうです。木材利用の促進も大切なことなのですね。

道立林業試験場のHPには、「32年生のクリーンラーチ」の写真が載っていました。長い年月をかけての研究が実ったのですね。
道立林業試験場:http://www.hfri.pref.hokkaido.jp/cleanlarch/cleanlarch.html